楽器用高級シールドケーブルの製作






CANARE CABLE L-4E6S を使用して、高級パーツで自作した、楽器用特製シールドケーブル。
市販されている、楽器用カナレ・ケーブルとは、別物です。





評判が良いので、最近、他の色も追加製作しました。





L-4E6Sは、キャノン・コネクターに適合するように作られた業務用ケーブルです。

12色のカラーが揃っていて、昔、キャンディーズや山口百恵が、衣装の色に合わせるため、SM-58のマイクを白に着色し、カナレの白いマイクケーブルを専用で使っていました。(放送技術誌より)

放送・音響業界で最も信頼されているケーブルです。
キャノン・コネクターのクランプに適合するため、6.0φの外径です。
昔の BTSコネクターには、少し細くてクランプを締めても、しっかり止りません。
BTS-32系には、6.5φ外径のL-4E6が発売されています。
名古屋では 大須の第2アメ横の電線部で、8色は常時在庫しているようです。
1m/200円  100m/16.000円





外の被覆をめくった状態。
シールドのメッシュが極めて細かい。
その分、コードのしなやかさが少なくなる。





シールドのメッシュを解すと、不織布に包まれた、芯線部が出てきます。





不織布をめくると、テトロン?糸と一緒に縒りをかけた、芯線部が現れます。





テトロン糸を離して、芯線本体がやっと出てきました。





工作をするため、ケーブルを完全に解した状態。

バランス接続のコードのため、当然、ホット、コールド、シールドとなり、2芯シールドでよいのだが、静電容量と電気抵抗を減らすため、4芯シールド化してある。

発売当時の広告には、女性ボーカルがピンヒールでケーブルを踏みつけている写真があり(放送技術誌)、被覆強度、引張強度、圧縮強度、雑音対策、カラーリングまで考えられ、入手もしやすい最高級のシールドです。

その分、工作するまでの加工に手間のかかるのが欠点。






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